Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

俳句

歯茎の句10句

剪毛期繋がっている歯茎と腕 一連の眠たい歯茎春祭 花は葉に歯茎は花のように朽ち 何もない只の歯茎だ桜まじ チューリップ顎と歯茎が荒れている 目玉が嫌なら歯茎に白い花疲れ 鳥雲に入りて歯茎としての吾 屋根のない歯茎となりぬ四月尽 一山の荒れた歯茎に…

石の声

石井冴句集「石の声」今更ながら感想をば。 ・大いなる埃まみれの蝿叩 "まみれ"がそう感じさせるようにただの薄汚れた蝿叩であると同時に、埃の堆積が時間を感じさせる大いなる蝿叩でもある。・でで虫の躁の始まる兆しかな 躁って虫偏だ。のっそりしたでで虫…

白色

白色―金原知典句集 (精鋭俳句叢書)作者: 金原知典出版社/メーカー: ふらんす堂発売日: 2009/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る好きな句を挙げてみます。 睡蓮の葉と雨の輪の円ばかり 伸びちぢみしてゐる鯉や目借どき その新樹一羽を吸ひて二羽を…

てのひらの味

てのひらの味 食べ物の俳句 (めくってびっくり俳句絵本 1)作者: 村井康司,とくだみちよ出版社/メーカー: 岩崎書店発売日: 2009/10/23メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログを見るこんな俳句の絵本がもっとあればいいのに。 これは5冊シリーズ…

大串章

大串章 (花神現代俳句)作者: 大串章出版社/メーカー: 花神社発売日: 2002/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見る借りて読んでる途中。素敵。 現実くさいのに視点が詩。

関悦史さんの句集

関悦史さんの第一句集「六十億本の回転する曲がつた棒」 http://younohon.shop26.makeshop.jp/shopdetail/002000000001/ 初めて句集を買いました。 卵生ノ僧ハ世界ノ裏デ嘔(ウタ)フ ※僧は旧字 或る我は水母となつて急ぎをり 物質や定位置にして火事の中 家族…

週刊俳句「10句競作」第1回

出してました。 http://weekly-haiku.blogspot.com/2011/07/101_03.html 【23 またあした】が私の作品です。楽しかったー。 選考ライブも前半はリアルタイムで見れたし。 これからもがんばる。 ぼちぼちがんばる。

万博あじさい祭り

http://park.expo70.or.jp/event_detail.html?id=6105年ぐらい前に私が俳句を始めるきっかけになった、万博公園あじさい祭りで応募した俳句が、入選しました。 打倒吹田俳句連盟をひそかな目標としてきたので、うれしいです。 (入選したぐらいで打倒してな…

詠まれている事実の共有

私は俳句を含めた詩を書くとき、だいたい自分の体験に基づいて、或いは自分の体験から連想して書く。 それを読む読者は、たいていは作者である私のその個人的体験を知らない。しかし時事に関して作品を作った場合、作者と読者はそれを共有しているだろう。 …

100題100句メモ

さぁ読むぞ。 ・ 企画ページ http://rakuda.tesque.com/index.html 御中虫さん http://d.hatena.ne.jp/hirunemushi/20110303/p2 http://d.hatena.ne.jp/hirunemushi/20110402/p4 山田露結さん http://yamadarockets.blog81.fc2.com/blog-entry-616.html 利普…

100題100句

100題100句 こっそり。001:初 初蝶や遠くを見続けて鼻血002:幸 去年の吾に幸せ分けるつもりはない003:細 新学期最も細い筆選ぶ004:まさか 花守がまさかの家出皆おろおろ005:姿 裸で入る姿見の座敷へと006:困 槍烏賊の置き場に困る魚屋よ007:耕 耕すや地球に…

震災俳句について2

震災俳句についてから続いてます。 ≪震災俳句とエジプトからのエール≫ 千羽鶴と、 普通の言葉と行進によるメッセージと、 メッセージである震災俳句。 それらについて考えてみる。 まず千羽鶴。 これはもともと願掛け的なものだよね。 鶴を千羽連ねることが…

震災俳句について

ある種の震災俳句は私にもちょっと気持ち悪く感じられる。 なぜそう感じるのか。 また、どういう種類の震災俳句が気持ち悪く感じられるのか。 震災が起きて、それを受けて作られる俳句の分類。 A)句の外見の形による分類。 1.震災を素材に、それを中心と…

超新撰21

超新撰21―セレクション俳人プラス (セレクション俳人 プラス)作者: 筑紫磐井,高山れおな,対馬康子出版社/メーカー: 邑書林発売日: 2011/01メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見る読んだよー。 以下気まぐれに拾う。 [ ]内は感想…