Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

白色

白色―金原知典句集 (精鋭俳句叢書)

白色―金原知典句集 (精鋭俳句叢書)

好きな句を挙げてみます。


睡蓮の葉と雨の輪の円ばかり
伸びちぢみしてゐる鯉や目借どき
その新樹一羽を吸ひて二羽をはき
無患子の実のある高さかなしめり
月は日の光を反す寒牡丹
根方まで一本の鶏頭であり
頂上へゆかずに憩ひ花芙蓉
枯るる草よりも冷たく草萌ゆる


いつもせつないんじゃないかと思う。
でも愉快なものや美しいものも同じくらいすきなのかな。