星の王子様
- 作者: サン=テグジュペリ,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 文庫
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(大辞林によると"意義"とは「物事が他との関連においてもつ価値や重要性」)
どう生きれば意義のある人生といえるか。
候補1.本人が幸せだと感じること(主観的)
候補2.社会あるいは経済の循環に貢献すること(社会的)
候補3.だれかに喜ばれること(主観的・社会的)
候補4.子孫を残すこと(社会的・生物学的)
以上とりあえず思いついたもの。
誰にとっての"意義"かで話は違ってくるだろうな。
本人にとってなら結局、候補1に集約される。
「や、私は社会に貢献する人生を送るんだ!」って思ってても、そうしたいってことはそれがその人の幸せだからだ。
人類にとってなら、そして人類の目的が存続・繁栄ならば、候補2と4だな。
候補3は結局上の二つに集約されるのかなぁ。
なにか不思議な特徴がありそうな予感もするのだが。
話戻って星の王子様。
王子様が旅してきたさまざまな星にいた変な大人たち。
彼らはたいがいとても愛すべき人たちだと思うよ。
どうして子供たる王子様は彼らを批判的な目で見るんだ?
あの大人たちは必死に主観的幸せにしがみついているじゃないか。健気にも。
"本当に"そうすべき"純粋で正しい"生き方なんてそれこそ幻想じゃないか。
電車に詰め込まれて行き来する人たちが、そんなに疲れてまで、どんな思いで子供たちを世話しているのか王子は知っているのか?
それともその押し付けがましい疲れ果てた顔を、そんなものと引き換えの子供の生は不要だとして最後、彼はどこかに旅立つのだろうか。
それはそれで気持ちはよくわかるな。。
王子の旅してきた星々に住んでいた変な大人たちについて。
・夕日が沈むのを待って「夕日よ沈め」と命令する王様。
彼はとても生きやすいと思うよ。
人に迷惑をかけることなく自らも満足できる。
起こったことを、自分が望んでいたことだと思えるんだから、どんなことが起きても強く生きていけそう。
うーん、でも強がってるだけなのか?
・うぬぼれ男。
ポジティブ。すばらしいじゃないか。
・呑み助
この人のことを思うとつらくなるんだ。
どうしたらこういう人は救われるの?
自分が酒を飲むのが恥ずかしくて、ますます酒を飲む…
ストレスをできるだけ除けばいいのかな。
・実業家
この人すきなんだよね。幸せそうだ。
星を所有して勘定するという充実した人生を送っている。
花や火山に尽くす王子様の生き方がどうしてそれに比べて勝っているといえるだろう?
何に価値を見出すかは人それぞれじゃないか。
私はそう思う。
・点燈夫
この人はどうだろうなぁ。
小さな星で朝夕が巡って来るたびにめまぐるしく街灯をつけたり消したりしてるんだけど、誰かの命令で仕方なくやってるみたいなんだ。
なんだかかわいそうだなぁ。
久しぶりにささっと読み返して見たら、王子様基準では上の
候補3.だれかにに喜ばれること
に合致する生き方が意義があると見ているみたいだね。
何なんだろうねぇ。これは。
考える。。
むぅ。論理的でない文章でかたじけない。