Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

しあわせの理由

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

勉強の足りない私にはときどきついていけないぐらいしっかり理系SFしてるけど、なんか情緒に欠ける作品が多いような。。
心理的な部分とSF的な部分がうまくかみ合ってないのかな。
テッド・チャンは文句なしに良かったんだけど。
以下、収録作品と一言感想。


適切な愛…意識のあり方と臓器。惹かれるテーマ。でも少し消化不良。
闇の中へ…純粋なSF的面白さの感覚が久しぶり。落ちで読ませる。
愛撫…不思議な雰囲気。可も不可もなし。
道徳的ウイルス学者…結構好きかな。ショートショートにもなりそう。
移相夢…結構面白かったけど落ちが読めちゃったし、振りが大げさなわりにはあっけないような。。
チェルノブイリの聖母…推理物要素。可も不可もなし。
ボーダー・ガード…勉強不足で。。飛ばし読み。
血をわけた姉妹…まぁまぁ好き。始まりかたが神秘的だけど中身は現実的。
しあわせの理由…これは良かった。話の進み方に溜めがない感じもするけど、十分考えさせられる。この作品についてはSF的要素がちゃんと哲学的考察のきっかけ、道具にもなっている。(っていうかそういうのがすきなのは単に私の好みか。)