Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

スキップ

スキップ (新潮文庫)

スキップ (新潮文庫)

真理子のことだが、あの子とは、友達になれそうにない。
あんなにやる気に満ちて、不思議なくらいに優秀な子とは。
ふつうの人生を歩んでも教師になれてしまうのだから、彼女が「何者か」になるのは、はじめから難しいことではなかったのだ。
それに、手に入らないものなんてたくさんある。どうしてそれをいちいち嘆いていられようか。


もどかしいのは、彼女の消えた17歳から42歳までの人生が、輝かしいはずであること。
はじめから何もなければ、失うものなどなければ、恐くないんだ。
若さに、どんな価値がある?
私は、いくつになっても、何も変わらないと思う。
おとなになんて、なれないと思う。


時間をスキップした設定なんておまけです。
教師が主人公の学園物です。