Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

Colorful

Colorful オリジナル・サウンドトラック

Colorful オリジナル・サウンドトラック

原作は中学ぐらいのとき読んで大好きになった森絵都の作品(原題「カラフル」)。

前半は原作読んで覚えてるエピソードが並べられて出てきて、もとの話知ってる人にとっては淡々として語られるように見えたんじゃないかな?
あらすじみたいに。
それで、人物の見た目とかの個性の少なさ(プラプラ以外。)とか、背景と人物の線の違いとかが気になって、そっちに目が行ってしまった。
音楽は最初から良かったけど…
真がひろかを引っ張って逃げるシーンとか、もっと構図とか間とかで魅せてほしかった。

でも後半はそんなこと考えてる暇なんてないほど引き込まれて、不覚にも泣きそうになった。
山場の、家族でなべを囲んで話す感動の場面でも、父が兄にティッシュをもらい損ねるところを入れるなど、おふざけを忘れないところがよろしい。

美術室で真がひろかに「カラフル」でいいんだと語るシーンで聞こえてくるアンジェラ・アキの「手紙」も、聞き慣れすぎた曲なのでしらけるかなとも思ったが、よい感じになってた。

ラストはちょっと蛇足かな。

あと、原作の功績なんだが、唱子というキャラクターを配置することで物語がすごく良くなるよね。