Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

キッドナップ・ツアー

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

おとうさんとおかあさんの関係とか、おとうさんが何をして来た人でなぜ出て行ったのかとかは明かされないのに本書を読んで「私はこのおとうさんのことを知っている」と思えてしまう不思議。

血の繋がった家族も通りすがりの人も同じように他人で、そんな繋がりとは関係なく彼らをすきだったりきらいだったりする。
主人公ハルがなぜそういう気持ちになったのか私は説明出来ないけど、お話の随所随所で出てくるその感覚に共感する。