Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

おおかみこどもの雨と雪

静かな話。
時間を追って、つながりの緩いエピソードがぽつぽつと並べられる。

この映画で、こどもとは、狼や人間やパン屋や教師や看護士が、或いはそれらの可能性がないまぜになっている塊。何にでもなり得るもの。
おとなとは、何かになったもの。可能性の分岐を(何度も)選んで、或いは導かれて。
ということなのかなと思った。

雨と雪の二人がおおかみこどもであった時間を始まりから終わりまで描いている。
物語の最後で二人はおとなに、おおかみおとなになる。

人間の母のもとを離れていく狼と、残る人間っていう図じゃないところもミソ。
二人とも何者かになって、二人とも巣立っていく。