エコール

エコール [DVD]

閉塞感。現状を変えたいという願望から来るそれ。

風邪をひいたまま連休が終わってしまった。
例えばやりたいことができないとか、できても思ったように楽しめないとか。
何ヶ月も家の中にこもって経常的に頭痛くてだるいとか。

脱出を描くラストも予定調和な感じが余計閉塞感。
そうでなくてはいけないんだけどね。
彼女たちの憧れるあるいは怖れる外の世界は私たちにとっては見知ったこの現実で、外に出た彼女たちを待っている世界がいかに現実的か私たちはすでに知っているわけで。
どこかへ逃れることで鬱屈が弾けるという夢を何度見ただろう。
そんな改革はほんの時々で、大体は時間と意識が解決してくれる。
現実は続いていくのだ。この夏日みたいに。
よく出来ていると思います。官能的な残酷さ。
続いていく彼女たちの奇妙な閉鎖空間が、まるで私たちの現実みたいだ。
そしてその閉鎖空間は、案外多様で広かったりする。