Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

舟を編む

舟を編む

舟を編む

永い時間をかけて一冊の辞書の編集に携わる人たちの人生を俯瞰する。
あの時は必死だったと遠くから見れるようになりつつも、その時々の自分にしか出来ないこととか。
信じられないけれど知らないうちに年をとるのが、不思議で感慨深くて。
15年後なんて想像も出来ないけれど、そのときにはそのときの現実が作られている。
時間を飛ばすことですごく深みが出てるな。
あと「仕事」がこんなに感動的になりえるなんてね。
現実にもそういうふうに働いている人も居るのだろう。
言葉の、記号や意味や使うことやそれが指し示す現実。
言葉と世界がしっかり結びついているように見えるときもあり、只の或る意味を持つ記号ばかりが虚しく散らばっているように見えるときもあり、でもやっぱり、言葉でしか示せないことがある。
言葉があってよかった。