蟹工船
- 作者: 小林多喜二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1954/06/30
- メディア: ペーパーバック
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わからない単語(漁関連のことばとか昔の生活用品?)がけっこうあるけど、書き方が易しいので読みやすかったよ。
本船から離れて漂流し、カムサッカの岸に流れ着いた労働者たちとロシア人やシナ人たちが話す。
日本語の少しできるシナ人がだいたい次のようなことを言う。
"働かない人(資本家)が肥え太って威張り、働く人(労働者)が虐げられて病む。
これはおかしい。逆が本当だ。
だから労働者は団結して資本家に立ち向かい、正しい世界を実現しよう。"
ふむふむなるほど。彼らはそういうことを言っているのか。
と思った。蟹工船。
でも(今は)働かない人は必ずしも資本家じゃないよな。
そしてついに、さあストライキだ、というときの代表陣の演説。
力を合わせること、誰一人仲間を裏切らないことが大事だ、と繰り返す。
気が進まないまま参加している者もいると、前のほうには書いてある。
なんか、引いてしまった。不自由なかんじしない?