Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

ほかに踊りを知らない。

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))

好きな作家さんのエッセーは読まない派なのに、読んでしまいました。


他人の日記って、面白い。
(川上さんの場合は文章が上手すぎるし、「他人の日記」だから面白いという感じでもないけど。)
うつうつひでお日記 (単行本コミックス)とか完全版 アンネの日記 (文春文庫)(まだ全部読んでない)も、
ネット上の名も知らぬ人の日記も面白い。
それは多分、自分以外の人も自分と同じように、一日一日を生活しているんだと思えるからだ。
(もしかしたら、私のつまらぬ日常も、他人が読んだら面白いのかな)
俳句なんかも、そういう面白さもある。
日記とか俳句って、物語としてきちんと構成されてしまっていない、生活そのものだ。
生活している他人。生活者としての他人。
一緒に住んでるか、日記とかそういうものでも読まない限り、
他人ってそんな風に目の前に現れてくれない。
クラスの友だちに、学校から帰った後の生活があるなんて思い浮かべないし、
小説の登場人物たちは時間を一足飛びに移動していく。
生活者。
朝起きて顔洗って何もない日も何かある日も一日過ごして、また眠って、
寝てる間もちゃんと存在していて、そんな一日一日を尺取虫みたいに這っていく存在。
それって、自分だけじゃないんだ。そう思わせてくれる。


川上さんの日記を読んでると、面白い単語が出てきて辞書を引きたくなるのだけど、まだ風邪が治ってなくて布団の中で読んでるので辞書が手元になくて断念。