Aminosäureがsichになるまでの間に考えたこと

本などをきっかけに考えたこと。

重力ピエロ

重力ピエロ

重力ピエロ

読了。
詩を読んでいるみたいだった。
退屈な箇所がどこにもなくて、久しぶりに「本を読んだ」という感じ。
(実際本を読み終えたの自体が久しぶりな気もするが。)
台詞がいちいち名言。図書館派の私でも手元に置いておきたいと思った一冊。
お話の本なのに、読んでいて、一連の興味深い問題について考えを巡らせているような気分になった。善悪だとか起源だとか。
だけど「楽しそうに生きる」ことを肯定できるのは、現にある程度楽しいからこそだと思うのだけど、どうだろう。
宙に浮かぶことだって、確かに起こり得るだろう。だけどそれは与えられた幸運であって。思考さえ、気分さえ、遺伝子と同じで外からやってくる決まりごとなんじゃないかな。それでも私たちは、その上にまた新たな解釈をかぶせて、能動的行動により平穏を得る可能性を見つけようとするのだろうけど。